M&A仲介会社は税理士の「新しい転職先」として注目される
日本M&Aセンター、ストライク、バトンズ等のM&A仲介会社は、近年「税理士の転職先として有望」という評判が広まっています。高い年収水準とM&A市場の成長性が魅力ですが、会計事務所とは全く異なる仕事内容への適応が必要です。M&A仲介会社への転職の現実を解説します。
M&A仲介会社の業務内容
M&A仲介会社の主業務は、企業の売り手(事業を売りたいオーナー)と買い手(企業を買いたい企業・投資家)をマッチングし、成約に導くことです。税務・会計の知識より「営業力・交渉力・案件発掘力」が問われる仕事です。
- 案件発掘:後継者不足の中小企業経営者へのアプローチ
- 企業評価の概算:対象企業の財務分析・大まかなバリュエーション
- マッチング:売り手・買い手の組み合わせを提案
- 条件交渉の補助:売買価格・条件のすり合わせ
- クロージング:成約に向けたプロセス管理
税理士資格はM&A仲介でどう評価されるか
税理士資格は「M&A仲介の専門性の裏付け」として評価されますが、仲介業者での主要スキルは税務知識より営業・コミュニケーション能力です。ただし以下の場面で税理士の知識が活きます。
- 顧問先(中小企業)のオーナーへのM&A提案:既存の信頼関係が案件獲得につながる
- 財務分析・バリュエーションの理解:企業価値算定の基礎知識
- 税務面からのアドバイス:M&Aの税務的な影響を顧客に説明できる
M&A仲介会社の年収水準
会社 | 基本給+インセンティブ(目安) |
|---|---|
日本M&Aセンター | 600万〜2,000万円以上(成果次第) |
ストライク | 550万〜1,500万円以上(成果次第) |
バトンズ | 500万〜1,200万円(成果次第) |
成果報酬型のため、高い成果を上げれば年収2000万円超も不可能ではありませんが、入社1〜2年目で案件を成約させることは簡単ではありません。ベース年収が低い会社もあるため、採用条件の確認が重要です。
M&A仲介への転職が向いている人・向いていない人
向いている人
- 営業・交渉が苦にならない、むしろ好きな方
- 高い成果報酬を狙える環境を望む方
- 会計事務所の顧問先ネットワークを活かしてM&A案件を開拓したい方
向いていない人
- 税務・会計の専門家として深く掘り下げたい方
- 安定した固定給を重視する方
- 数字(財務諸表)より人間関係(営業)の仕事が苦手な方
まとめ:M&A仲介は「税理士のスキル」より「営業のマインド」が問われる
M&A仲介会社は、税理士資格が評価される一方で、仕事の本質は税務専門家より「ビジネスディベロッパー(案件開拓者)」に近い。税理士のスキルを活かしながら高年収を狙える環境ですが、営業マインドとコミュニケーション能力が必須です。転職前にM&A仲介の現場を体験できるインターン・副業等で自分の適性を確認することをお勧めします。
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