「試験に受かるまで転職は難しい」という思い込みを打ち破る
税理士試験の勉強を続けながら転職を考えている方に向けて、私の体験を共有します。結論から言えば、「試験合格を待って転職」は必ずしも最善ではありません。試験勉強中でも良い転職ができ、かつ転職後の方が試験の効率が上がった——これが私の実体験です。
転職前:試験勉強と仕事の両立が限界だった
転職前の会計事務所では、繁忙期(1〜3月)の残業が月80時間を超えることも珍しくなく、試験勉強の時間が全く確保できませんでした。1月〜3月は実質的に勉強ゼロ。年に数ヶ月間、完全に試験から遠ざかることになり、合格のペースが全く上がりませんでした。
「この職場では試験に受からない」という確信が、転職の直接のきっかけになりました。
転職活動のポイント:「試験に理解ある職場」を明確な条件にする
エージェントには最初から「試験勉強との両立が可能な職場であること」を最優先条件として伝えました。具体的には以下を確認しました。
- 繁忙期(特に1〜3月)の実際の残業時間
- 試験休暇制度の有無(受験前日・当日の休暇を取れるか)
- 試験合格時の昇給・処遇改善の制度
- 在職者の科目合格・最終合格の実績
このような条件を明確にしたことで、エージェントが紹介してくれる求人の質が上がりました。「とりあえずたくさん応募」ではなく「条件に合う少数に絞って丁寧に活動」という方針が功を奏しました。
転職後:試験合格のペースが上がった理由
転職した先は、Big4ではなく中規模の税理士法人でした。繁忙期でも月残業50時間以内に収まり、試験前1週間は休暇が取りやすい文化でした。
結果として、転職後1年半で2科目を追加合格しました。前職では2年かけて1科目しか合格できなかったことを考えると、環境の変化が学習効率に与える影響の大きさを実感しました。
試験勉強と仕事の両立のコツ
- 朝型学習への切り替え:仕事の後は疲弊して集中できない。早起きして朝1〜2時間を試験勉強に充てる
- 移動時間の活用:電車通勤中は問題集アプリや音声講義を活用
- 週単位の学習計画:1日単位の計画は崩れやすい。週単位で目標を設定し、融通を利かせる
- 繁忙期の事前準備:繁忙期前(10〜12月)に学習量を多めにストックする
まとめ:良い環境への転職が試験合格を加速する
試験勉強と転職活動を同時並行するのは確かに負担が増えます。しかし、試験に対して理解のある職場に移ることで、長期的には試験合格の確率が上がります。「試験が終わってから転職」ではなく、「良い環境に移りながら試験を続ける」という発想の転換が、キャリアと試験の両方を加速させる鍵です。
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