「試験に受からないと転職できない」は本当か
税理士試験を7年間受け続け、4科目合格の状態で転職活動を経験しました。「5科目揃わないと転職は難しい」という先入観がありましたが、実際に動いてみると、全く違う現実がありました。
7年間の受験生活と転職を考えた理由
税理士事務所で補助者として7年間働きながら試験を続けていました。年収は350万円で、試験に全科目合格するまで大幅な昇給は期待できない構造でした。同期の多くはすでに5科目合格して昇給・昇進しており、焦りと焦燥感が高まっていました。
「5科目合格まで今の職場に残り続けるべきか、それとも資格なしでも環境を変えて試験に集中できる場所に移るべきか」——この葛藤が転職を真剣に考えるきっかけでした。
4科目合格の転職市場価値
エージェントに相談すると「4科目合格+7年の実務経験は、多くの税理士法人で十分な評価対象になる」と言われました。特に試験合格を応援する制度(試験休暇・学習費補助等)がある法人では、「あと1科目で合格できる経験者」は採用したい人材だということです。
転職活動で受けた10社のうち、書類選考を通過したのは6社。4科目合格でも、7年の実務経験と「残り1科目への強い意欲」をアピールすることで、面接の機会を多く得られました。
転職後:環境を変えたら試験に合格できた
転職先は試験勉強への理解が深い税理士法人でした。繁忙期でも月残業50時間以内に抑えられ、試験前1週間は有給が取りやすい。転職から1年後、念願の5科目目を合格し、税理士登録を完了しました。
「試験に合格できなかったのは勉強量が足りなかったのではなく、環境が悪かったのかもしれない」——転職後にそう思いました。勉強できる時間があれば、合格できる力はあった。環境の変化が試験合格を可能にしたのです。
まとめ:「5科目揃ってから」を待つ必要はない
4科目合格(またはそれ以下)での転職は、十分に現実的な選択肢です。試験に理解ある職場に移ることで、試験合格の確率が上がる可能性があります。「合格してから転職」ではなく「転職して合格する」という発想が、税理士試験を合格する新しいルートになり得ます。まず転職エージェントに現状を相談して、市場価値と転職可能性を確認することをお勧めします。
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