退職金制度は「将来の安心」に直結する重要な待遇です。税理士業界では退職金制度がない職場も多く、老後の準備を自分で行う必要があるケースがあります。本記事では、税理士の退職金制度の実態と、老後の資産形成の考え方を解説します。
税理士業界の退職金制度の実態
一般企業と比較した場合、税理士業界(会計事務所・税理士法人)は退職金制度が整備されていないところが多い。特に中小の会計事務所では退職金がそもそも存在しない、または「寸志程度」というケースも珍しくありません。一方、中堅以上の税理士法人・Big4・事業会社の経理・税務部門では退職金制度があることが多いです。
職場タイプ | 退職金制度 |
|---|---|
中小会計事務所 | ✗ ない・または寸志程度が多い |
中堅・大手税理士法人 | ○ 制度あり(勤続年数×係数) |
Big4 | ○ あり(DCや確定拠出年金型) |
事業会社(上場企業) | ◎ 充実(確定給付+確定拠出等) |
独立開業 | 自分で準備(小規模企業共済等) |
退職金がない場合の資産形成
iDeCo(個確定拠出年金)の活用
iDeCoは税理士(特に自営業者・フリーランス)に非常に有利な制度です。掛け金が全額所得控除・運用益非課税・受取時の控除と三重の税制優遇があります。自営業者であれば月額6.8万円まで積み立て可能です。
小規模企業共済
独立した税理士の老後対策として最適な制度です。月額1,000円〜7万円の掛け金が全額所得控除になり、廃業・解散時に共済金として受け取れます。税理士が独立する際は必ず検討すべき制度です。
転職先選びでの退職金の考え方
退職金制度は「あったらいい」ですが、それだけで職場を選ぶのは本末転倒です。大切なのは①年収の高さ(在職中の収入を最大化する方が退職金より大きい可能性)②自分の資産形成力(iDeCo・NISAを活用した自己準備)③職場の将来性(長期安定して働けるか)というトータルで判断することです。
まとめ:退職金よりも「在職中の年収最大化」と「自己準備」が現実的
税理士業界では退職金制度が整っていない職場が多い実態を踏まえ、在職中の年収を最大化することとiDeCo・NISAを活用した自己資産形成を組み合わせることが、老後準備の現実的な戦略です。転職先の退職金制度も確認しつつ、総合的な待遇で判断してください。
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