転職体験談

【体験談】2科目合格で転職したら年収が150万上がった

税理士試験2科目合格(簿記論・財務諸表論)の段階で転職し年収が150万円アップした筆者の体験談。科目合格の市場価値と特化型エージェントの重要性を実体験ベースで解説。

「科目合格だけで転職できるのか?」「全部受かってからの方がいいのでは?」——税理士試験の勉強をしながら転職を考えている方なら、一度はこう思ったことがあるのではないでしょうか。

筆者は簿記論と財務諸表論の2科目に合格した段階で、政府系金融機関から準大手税理士法人に転職しました。結果、年収は350万円から500万円へ、150万円アップしました。5科目全てに合格するまで待たなくても、科目合格には確かな市場価値があります。

この記事では、2科目合格で転職した実体験を通じて、科目合格の本当の価値と、転職を成功させるために絶対に知っておくべきことをお伝えします。

なぜ5科目合格を待たずに転職したのか

「いつか全部受かったら」では動けなくなる

税理士試験は5科目合格が最終ゴールです。全科目合格してから転職した方が条件は良くなるのでは——そう考えるのは自然なことです。

しかし、筆者には「5科目揃うまで待っていたら何年かかるか分からない」という現実的な判断がありました。税理士試験の合格率は各科目10〜20%程度。1年に1〜2科目ずつ着実に受かる保証はどこにもありません。

加えて、当時の政府系金融機関での仕事に閉塞感を感じていました。「全科目合格するまであと3〜4年、この環境に居続けるのか」と考えたとき、それは耐えられないと思いました。

2科目合格の「ちょうどいいタイミング」

簿記論と財務諸表論は税理士試験の必須科目であり、会計の基礎力を証明するものです。この2科目に合格しているということは、「この人は税務の基礎ができている」「残りの科目も取れるポテンシャルがある」と市場で評価されます。

実際、準大手以上の税理士法人では2〜3科目合格の段階で採用するのが一般的です。入社後に残りの科目を取ってもらう前提で採用するのです。つまり、5科目合格を待つ必要はそもそもない。

年収150万アップの内訳

項目

転職前(金融機関)

転職後(準大手税理士法人)

基本給(月額)

約23万円

約30万円

賞与

約3.5ヶ月分

約3ヶ月分

年収合計

約350万円

約500万円

残業代

ほぼなし

繁忙期に加算

基本給の上がり幅が大きく、賞与の月数はやや減ったものの、トータルで150万円のアップ。2科目合格だけでこの結果が出たのは、正直驚きました。

ポイントは、税理士業界は慢性的な人手不足だということです。科目合格者は「将来の戦力候補」として、業界では非常に歓迎される存在。他業界からの転職であっても、科目合格があれば門戸は大きく開かれます。

科目合格の市場価値を正しく評価してもらうために

特化型エージェントと非特化型エージェントの決定的な違い

筆者が転職活動で最も実感したのは、使うエージェントによって結果が180度変わるということです。

最初に登録した総合型(非特化型)のエージェントでは、科目合格の価値を全く理解してもらえませんでした。担当者に「簿記論の科目合格です」と伝えたら、「簿記の資格ですね」くらいの反応。税理士試験の科目合格と日商簿記の区別すらついていなかった可能性があります。

当然、紹介される求人も的外れなものばかり。「経理の一般事務」や「会計ソフトの入力スタッフ」など、科目合格者が行くようなポジションではない求人を平気で紹介してきました。

一方、会計業界に特化したエージェントに切り替えたところ、対応が全く違いました。

  • 「簿記論と財務諸表論の2科目合格ですね。準大手以上の法人であれば十分に採用の可能性があります」
  • 「この法人は科目合格者の勉強時間を確保してくれる制度があるので、残りの科目を目指すなら良い環境です」
  • 「2科目合格であれば年収450〜500万のレンジが狙えます」

科目ごとの難易度、各法人の教育体制、年収の相場観——すべてが具体的かつ的確。「この人は業界を分かっている」と感じた瞬間、転職活動の見通しが一気にクリアになりました。

非特化型エージェントだと何が問題なのか

非特化型エージェントが悪いわけではありません。一般企業の転職であれば十分に機能するでしょう。しかし、税理士業界は非常にニッチで、科目合格制度という独特の仕組みがあります。

これを理解していないエージェントに頼ると、以下のリスクがあります。

リスク

具体例

市場価値を過小評価される

科目合格の価値が分からず、低い年収の求人を紹介される

的外れな求人を紹介される

経理事務や入力スタッフなど、方向性の違う求人

適切なアドバイスが得られない

「全科目合格してからの方がいい」など、業界の実態と合わない助言

法人の内部事情を知らない

どの法人が教育に力を入れているか、雰囲気はどうかなどの情報がない

科目合格段階での転職は、特化型エージェントを使うかどうかで結果が大きく変わります。筆者はこの経験から、税理士の転職には必ず業界特化のエージェントを使うことを強く推奨しています。

科目合格で転職を考えている方へのアドバイス

1. 2科目合格で十分に動ける

簿記論・財務諸表論の2科目があれば、準大手以上の税理士法人への転職は現実的です。「もう1科目取ってから...」と先延ばしにする必要はありません。

2. 必ず特化型エージェントを使う

繰り返しになりますが、これは絶対です。科目合格の価値を正しく理解してくれるエージェントを選んでください。

3. 年収交渉は強気で

科目合格者の売り手市場は続いています。「2科目しかないから...」と卑屈になる必要はありません。業界の相場を知った上で、適正な年収を提示してもらいましょう。

4. 「残りの科目をどうやって取るか」も考えておく

転職先の法人が試験勉強をどの程度サポートしてくれるかは、必ず確認してください。繁忙期の働き方、勉強時間の確保、試験前の休暇制度——これらは年収と同じくらい重要な判断基準です。

科目合格は「未完成」ではなく「成長途上の証」

科目合格を「まだ全部受かっていない」とネガティブに捉える人もいます。でも、税理士業界ではそうは見ません。科目合格は「難関試験に挑戦し、結果を出している」ことの証明であり、ポテンシャルの高さを示す立派な実績です。

筆者は2科目合格で転職して年収が150万円上がり、その後のキャリアでさらに年収は伸びました。5科目合格を待っていたら、この成長機会を数年間逃していたことになります。

迷っているなら動いてください。科目合格には、あなたが思っている以上の市場価値があります。

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Suger税理士

税理士資格保有。会計事務所・税理士法人での実務経験を活かし、会計業界のキャリア・転職に関するリアルな情報を発信しています。

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