税理士法人を退職してFASへ:決断の背景
中堅の税理士法人で4年間勤務した後、FAS(財務アドバイザリー)系コンサル会社に転職しました。この転職はキャリアの最大の転換点となり、年収・スキル・仕事の充実度において劇的な変化をもたらしました。
FAS転職で最初に感じた「別世界感」
税理士法人からFASに移って最初に感じたのは「仕事の密度の違い」でした。一つのM&A案件に対して4〜6人のチームが、2〜4週間集中して財務DD・税務DDを行います。毎日何かを学ばないとついていけない環境で、最初の3ヶ月は正直なところ消耗しました。
一方で「税務の申告書を何十件も作り続ける」仕事とは全く異なる知的刺激があり、毎案件が異なる業界・企業規模・問題意識を持っていることで、飽きることがありませんでした。
FASで習得したスキル
- 財務DD(過去の財務諸表分析・非継続性の調整・正常化EBITDA算出)
- 税務DD(潜在的な税務リスクの特定・定量化)
- バリュエーション(DCF・類似会社比較・純資産法の併用)
- M&Aストラクチャー設計(税務メリットを踏まえた組織再編スキーム)
- 英語のデータルームへのアクセス・外国人買収者との英語コミュニケーション
税理士法人での経験がFASでどう活きたか
税理士法人での税務申告経験は「税務DDでのリスク特定」に直接役立ちました。申告書を何百枚も作ってきた経験は、「どこに潜在的なリスクがあるか」を直感的に把握する能力の源泉になりました。税理士として申告書を丁寧に作ってきた経験が、FASでのスキル習得の土台になったことを、入社後に改めて実感しました。
まとめ:FASは税理士スキルを「高付加価値化」する場所
FASへの転職は、税理士の税務知識を単なる申告書作成から「M&A・経営判断のサポート」という高付加価値サービスに転換する機会です。税理士法人での実務経験を持つ方がFASに転職することで、双方の経験が相乗効果を生みます。転職を考えている税理士にとって、FASは最も検討価値の高い転職先の一つです。
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