転職を考えている税理士にとって、「いつ動くべきか」は重要なテーマです。税理士業界には明確な繁忙期があるため、タイミングを誤ると退職交渉で揉めたり、転職先での印象が悪くなったりするリスクがあります。
筆者は3回の転職を経験していますが、毎回タイミングには気を使いました。ここではその経験をもとに、最適な転職時期をお伝えします。
税理士業界の繁忙期カレンダー
時期 | 忙しさ | 主な業務 |
|---|---|---|
1〜3月 | ★★★★★ | 確定申告 |
4〜5月 | ★★★★ | 3月決算法人の申告 |
6〜8月 | ★★ | 閑散期 |
9〜11月 | ★★★ | 年末調整準備、中間申告 |
12月 | ★★★★ | 年末調整 |
転職活動を始めるベストタイミング
結論:6〜8月が最適
確定申告と3月決算の申告が一段落する6月〜8月が最も動きやすい時期です。理由は3つ:
- 繁忙期を終えた直後なので退職を切り出しやすい
- 転職先も閑散期に入社する新メンバーを歓迎しやすい
- 税理士試験(8月)の結果を踏まえて動ける
次点:12月〜1月
年末調整を終えた直後に退職を伝え、確定申告期前の1〜2月に引継ぎ、4月入社というパターンも現実的です。ただし、確定申告期に退職が重なると円満退職が難しくなるので注意。
繁忙期に退職するとどうなるか
繁忙期(1〜3月)に退職を切り出すと、まず間違いなく引き止めにあいます。それだけでなく、業界内で「繁忙期に抜けた人」という評判が立つリスクもあります。税理士業界は狭いので、この手の情報は意外と伝わります。
どうしても繁忙期に辞めたい場合は、最低でも3ヶ月前には退職の意思を伝え、十分な引継ぎ期間を設けてください。
科目合格後はすぐ動くべき?
はい。科目合格の結果が出たら、なるべく早く転職活動を始めることをおすすめします。合格発表直後は他の合格者も一斉に動くため、良い求人は早い者勝ちです。
筆者が2科目合格で転職した際も、合格発表後すぐにエージェントに相談しました。結果的に年収100万円以上のアップを実現できたのは、タイミングの速さも一因だったと思います。
転職活動の期間は?
税理士の転職活動は、エージェントに登録してから内定まで1〜3ヶ月が一般的です。一般企業の転職よりも短い傾向にあります。理由は:
- 税理士の転職市場は売り手市場(人手不足)
- 選考が書類→面接1〜2回とシンプルなケースが多い
- 即戦力として期待されるため、選考スピードが速い
ただし、焦って決めるのは禁物。「年収だけで決める」と入社後に後悔するリスクがあります。業務内容、事務所の雰囲気、将来のキャリアパスまで含めて慎重に判断してください。
